パナソニックは25日、5月にデジタルカメラの生産を終了する福島工場(福島市)で、自動車や照明器具に使うプリント基板の生産を始めると発表した。グループ会社が建屋と設備を活用し、6月から生産を始める。主にパナソニックグループに供給する。福島工場の320人の従業員のうち120人がグループ会社に再就職して継続して働くことになる。
福島工場の一部はすでに植物工場に転換し、農業ビジネスを手がけている。新たに始めるプリント基板の生産と合わせ、2016年度までに福島工場の半分程度を新規ビジネスに活用する。
福島工場のデジカメ生産の大半は中国工場(アモイ市)に移す。デジカメ事業は販売低迷が続き、テレビなどと並ぶ課題の事業だった。