パナソニック(6752)は26日夕、都内で2015年度の事業方針説明会を開いた。15年度の目標として、売上高は14年度見通し比3%増の8兆円、営業利益は同23%増の4300億円を掲げた。売上高営業利益率は5.4%(14年度は4.5%)を目指す。津賀一宏社長は説明会で「中期の事業構造改革は完遂した」と説明。採算性の向上を課題に挙げ、15年度は「営業利益率5%以上にこだわってやりきる」と述べた。
同時に売上高10兆円の目標を掲げる18年度に向け、累計1兆円の戦略投資を進める計画も明らかにした。15年度は約2000億円を投じる予定。津賀社長は「数百億円規模を基本」とした合併・買収(M&A)を含む成長投資に充てる考えを示した。買収案件に関し「具体的なものはない」としたものの、車載機器分野は「買収意義が存在する領域」との見方を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕