26日の東京外国為替市場で、円相場は大幅反発した。17時時点では1ドル=118円62~65銭近辺と、前日25日の同時点に比べ99銭の円高・ドル安水準で推移している。欧州の取引時間帯に入る17時すぎに一時118円33銭近辺と2月20日以来、約1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。25日に発表されたさえない米経済指標を受けて円買い・ドル売りが先行した。日経平均株価が大幅に下げたほか、中東サウジアラビアがイエメンへの軍事介入を始めたと伝わり、リスク回避目的の円買いを招いた面もあったようだ。
「日米金融政策の方向性の違いを理由に円の先安・ドルの先高シナリオを描く投資家は依然として多い」(外為どっとコム総合研究所)といい、118円台半ば~後半では打診的な円売り・ドル買いが出て円の上値が抑えられる場面もあった。しかし欧州勢が取引に加わると再び円買いが優勢になった。9~17時の円の高値は118円54銭近辺、安値は119円51銭近辺で値幅は97銭程度だった。
円はユーロに対しては4日ぶりに反発した。17時時点では前日の17時時点に比べ38銭円高・ユーロ安の1ユーロ=130円61~65銭近辺で推移している。一時は130円20銭近辺まで上げ幅を広げた。対ドルでの円高が波及した。
ユーロはドルに対して上昇した。17時時点では同0.0059ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1010~13ドル近辺だった。17時すぎに1.1039ドル近辺と、18日以来の高値を付けた。米景気の先行きに不透明感が漂い始めた半面、ユーロ圏で最近発表された経済指標に良好な内容のものが多かったことで、ユーロ買い・ドル売りが入りやすかった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕