トヨタ自動車(7203)は26日、部品の共通化による新たな設計改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の取り組み状況を公表した。基礎構造となる新たなプラットホーム(車台)を2015年中に発売する中型車から順次導入し、20年ごろに世界販売の約半数に導入する方針を明らかにした。パワートレーン(駆動装置)に関しては、部品の共通化などによって、従来に比べ開発期間などを20%以上短縮できる見込み。ハイブリッド車(HV)は駆動部品の配置見直しや電池の小型化などで、燃費を従来比15%以上高める。
TNGA以外では、車両モデル切り替え時の設備投資額に関し、15年は08年比で半減させるのを目標とする方針を示した。複数の工場で同一車種を生産する体制を整えるなどして、足元の世界全体の工場稼働率は90%超に向上したとも明かした。リーマン・ショック後の09年は約70%だった。工場の初期投資費については「08年当時と比較して約40%低減できるメドがつきつつある」という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕