九州電力は23日夜、定期検査で停止中の川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し、運転を再開した。27日をめどに発電も始め、3月24日には定期検査を終えて、通常の運転に戻る予定だ。
九電によると、23日午後9時半、核分裂反応を抑える制御棒を抜く作業が始まり、原子炉が起動した。2号機の運転再開は、検査に入るため原子炉を止めた昨年12月16日以来だ。1号機は1月6日に定期検査を終えて、通常運転に復帰している。
川内原発を巡っては鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事が昨年、2度にわたり即時停止を九電に求めた。しかし三反園知事は今月22日の県議会で、「現状では強い対応を取る必要はない」と述べ、即時停止を改めて要請する考えがないことを明言している。(柴田秀並)