【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は米メディア、フォーチュンのインタビューで8億ドル(約950億円)近い資産の大半を慈善事業に寄付する方針を明らかにした。少しずつ寄付を始めているという。フォーチュンの推計では、クック氏は1億2千万ドル相当の売却可能なアップル株に加え、売却が制限されたアップル株6億6500万ドル相当も保有している。
米国のIT(情報技術)業界では、慈善活動への取り組みが広がっている。マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ氏ら各世代の創業者が莫大な資産を生かして慈善活動に取り組んでいる。アップル創業者スティーブ・ジョブズ氏夫人も教育への支援などで高い評価を得ている。