環境省は27日までに、生態系や農作物に影響を与える429種の外来種リストと、2020年までの対策方針を示した行動計画を発表した。国や自治体は法律や条例で規制を強化し、国民には「入れない、捨てない、広げない」の外来種被害予防3原則の順守を求めた。
対策の方向性から外来種を3つに分類。国内での定着を防ぐ「定着予防外来種」には南米原産のヒアリや在来種との競合や交雑の恐れがある外国産のカブトムシなど101種を選んだ。
国内に定着が確認されている「総合対策外来種」には、北米原産のアライグマやペットとして広く飼育されるアカミミガメ(ミドリガメ)など310種を選んだ。農林水産業などで重要とされる「産業管理外来種」にはトマトなどの花粉を運ぶセイヨウオオマルハナバチなど18種を選定した。