27日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比16円95銭(0.69%)安い2450円85銭だった。8年10カ月ぶりの高値圏で推移していることや、きょう3月末の配当権利落ち日を迎えたことから、利益確定売りが優勢だった。昼すぎごろから日経平均株価が急落し、投資家心理を冷やした。
ジャスダック市場の売買代金は概算で729億円、売買高は1億7004万株だった。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反発した。定時株主総会で大塚久美子社長らを取締役に選任する会社提案を可決した大塚家具は、材料出尽くしの売りが優勢となり、1%安で取引を終えた。クルーズやIRジャパンも下落した。半面、BBタワーやいちごHD、ガンホーは上昇した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比3.55ポイント(0.41%)高い864.96だった。時価総額の大きいミクシィやペプドリの上昇が指数を押し上げた。シリコンスタやサイジニアも上昇した。Aimingやモバファク、サイバダインは下落した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したsMedioは、前場に公募・売り出し価格(公開価格、2520円)を59%上回る4000円で初値を付けた。その後は売りに押される場面が目立ち、3890円できょうの取引を終えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕