大塚家具の大塚久美子社長は27日、株主総会後に記者会見を開き、同氏の社長続投を含む会社議案がすべて総会で可決されたことに「一般株主からの強い支持があった」と述べた。「大塚家以外の有効議決権のうち、約8割が会社提案に賛成だった」という。
勝久会長の処遇については「具体的には差し控えたい」として明言を避けた。「株主、創業者という立場は変わらないので、そこを踏まえて適切に検討していきたい」との考えを示した。「総会後はノーサイド。全員が心をひとつにして、信頼回復に努めていきたい」とも語った。
今後は「大事なお客様のために、おわびと感謝の意を示して何らかのセールを企画したい」との方針も明らかにした。父親で創業家の勝久会長と経営権を巡る対立で混乱が続いたことについて「まずは信頼回復のために誠心誠意、もう一度信頼して頂けるようひたすら努力していく」と強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕