2020年東京五輪・パラリンピックを巡り、東京都内に在住・在勤する人の8割近くが「テロの発生が不安」と感じていることが30日までに、警視庁が実施したアンケートで分かった。同庁は中東の過激派組織「イスラム国」によるとされる邦人人質事件など相次ぐテロで不安が高まっていると分析している。
アンケートは今年1月、18歳以上で都内在住・在勤の903人がインターネットで回答した。
五輪の開催を「待ち望んでいる」「どちらかというと待ち望んでいる」とした回答は計79.3%に上り、「あまり関心がない」「全く関心がない」の計20.7%を大きく上回った。また、61.9%が競技会場での観戦を希望すると答えた。
一方、不安に感じることを複数回答で尋ねたところ「テロの発生」が78.8%で最多となり、「来日外国人などによるトラブル」(66.4%)、「交通渋滞・公共交通機関の混雑」(65.1%)などが続いた。
治安への不安を背景に、95.2%が「車両検問や交通規制、職務質問などを行うべきだ」「行うこともやむを得ない」と答えた。
警視庁は「テロ防止に向けて、適切な警備を実施したい」としている。