西安衛星測量制御センターによると、中国初の深宇宙アンテナアレイシステムが2年近くの建設を経て、同センター喀什深空ステーションで正式に完成した。各種調整テストが完了し、このほど正式に稼働開始した。「天問1号」「嫦娥4号」任務に直接用いられる。
中国人が宇宙のより奥深くに進出するにつれ、単一の大口径測量制御アンテナだけでは深宇宙測量制御任務の測量制御とデータ伝送に対する需要を満たせなくなった。地上システムの深宇宙探査機下りデータの受信能力を高めるため、同センターは同ステーションで3基の35メートル口径アンテナを新設し、同ステーションの既存の1基の35メートル口径アンテナと合わせ、4×35メートル口径の深宇宙アンテナアレイシステムを作り、66メートル口径アンテナに相当するデータ受信能力を形成した。探査距離と受信の感度が既存の設備より大幅に向上し、中国が各種新宇宙探査任務を遂行するため力強い測量制御サポートを提供する。
同ステーションの責任者である李四虎氏は取材に、「同システムは単一深宇宙探査機の高精度追跡・測量制御を実現できるだけでなく、アンテナ1基でも単独で作業でき、複数の深宇宙標的の同時追跡も実現できる。また同システムは中国内外のその他の天文台とアレイを作り、電波宇宙観測活動を共同で展開できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月18日