「故宮」は近年、ネットで大人気のクリエイティブグッズを数々打ち出してきた。故宮は、「中秋節」ギフト用月餅セットの分野でも、今や常連となっている。昨年、「朕的心意・故宮食品」は、美しい花柄のケース「錦盒」に入った月餅を打ち出した。3種類の錦盒はどれも上品で美しく、表面の生地はシルケットが採用されるなど、こだわりが詰まった一品だ。

そんな「朕的心意·故宮食品」は今月13日、上海の老舗「杏花楼」と共同で、今年のギフト用月餅セット「錦盒・玉堂富貴」と「圓盒・富貴長春」を発表した。「錦盒・玉堂富貴」のケースはジュエリーボックスの形で、「圓盒・富貴長春」のケースはまるいお菓子ケースのような形になっており、どちらも高級感ある仕上がりとなった。そのデザインは、清の第6代皇帝・乾隆帝の時代の「繡富貴長春図軸」にインスピレーションを得たといい、非常に華やかでエレガントな雰囲気を漂わせている。

今年は、ケンタッキー・フライド・チキン（KFC）も故宮博物院とコラボし、ギフト用月餅セットを打ち出した。ケースの形は八角形と長方形の2種類。KFCの赤をベースにし、故宮の長い巻物の上を月兎が舟をこいで月宮殿に向かっている絵が描かれている。また、黄色い花を咲かせたキンモクセイも描かれており、とても趣ある仕上がりになっている。

ピザハットも今年、30周年限定月餅を打ち出した。月餅のケースには、ピザハットの名前がアルファベットで書かれているほか、敦煌博物館の名前も連名で記されており、敦煌の飛天壁画の要素が切り絵細工風で描かれ、躍動感のある仕上がりになっている。

一方、スターバックスは「FULL MOON、FULL CIRCLE」をテーマにした月餅を打ち出した。ケースを包む布のデザインは、伝説の月の仙女・嫦娥にインスピレーションを得ており、満月、モクセイ、扇子、提灯など、中国らしい要素が描かれている。また、スターバックスのロゴである人魚「セイレーン」の髪や尾びれがマルチカラーになっている。シルク素材の布は、スカーフとして使うこともでき、環境保護の思いも込められたアイデアあふれるものとなっている。

（編集KN）

「人民網日本語版」2020年8月24日