30日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅ながら3営業日ぶりに反発した。大引けは前週末比70銭(0.03%)高の2451円55銭だった。日経平均株価や東証1部の主力株が後場にかけてしっかり推移したことで投資家心理が改善。新興市場にも買いが波及した。もっとも、ジャスダック平均は約8年10カ月ぶりの高値圏にあるため利益確定売りに押される銘柄も多く、上値は重かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で612億円、売買高は1億5528万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は続伸した。
個別銘柄では、倉元やガンホー、プロルートが上昇した。半面、株主総会後の材料出尽くし売りが続いた大塚家具は大幅安。アストマクスやクルーズも安い。
東証マザーズ指数は小幅続伸した。大引けは前週末比1.89ポイント(0.22%)高の866.85だった。需給のしこりが少ないとの見方から、直近に新規上場した動物高度医療やsMedioなどに買いが続いた。一方、ミクシィやシリコンスタが下げたほか、前週末27日に急伸していたITbookには目先の利益を確定する売りが広がった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕