子孫繁栄や商売繁盛を願い縁起物を模した布飾りを和傘につるす「傘福」が、山形県酒田市の「山王くらぶ」で展示され、来場客の目を楽しませている。4月3日まで。
傘福は北前船を通じて京都から伝わったとされ、静岡県東伊豆町の「ひなのつるし飾り」、福岡県柳川市の「さげもん」と並び日本三大つるし飾りに数えられる。
山王くらぶの大広間には、高さ約3メートルの大作をはじめ、地元商工会の女性部員が手掛けた大小約70本がずらり。目を閉じて寝入る赤ん坊や真っ赤なタイなど愛らしい布飾りをつるしている。
3月下旬に家族で訪れた東京都町田市の公務員、寺井隆之さん(36)は「家にほしいくらいきれい」とにっこり。長女の純さん(9)も「こんなものを考えた昔の人はすごい」と目を輝かせた。〔共同〕