清水建設は30日、賃金を底上げするベースアップ(ベア)として4月から月1万円引き上げると発表した。社員平均の基本給の2%にあたる。首都圏の再開発などで多忙な社員の働きに報い、意欲向上につなげるという。ベアの実施は2000年以来、15年ぶり。
15年3月期の連結営業利益が前期比70.8%増の445億円の見通しと業績は好調だ。得意とするビル建築は今後も多くの受注が見込まれ、宮本洋一社長はベアに「前向きに取り組む」と話していた。建設大手では大林組と大成建設が2年連続のベア実施を決めている。両社とも2年分を足すと1万円を超す金額となっている。