【ロンドン=共同】英紙ガーディアン電子版は30日、昨年20カ国・地域(G20)首脳会合を開いたオーストラリアの入管当局職員が安倍晋三首相を含む各国首脳らの個人情報を誤って無関係の人物に電子メールで送っていたと報じた。
誤送信された個人情報は、安倍氏のほか、オバマ米大統領やロシアのプーチン大統領など、会合に出席する計31人の首脳の生年月日、国籍、パスポートや査証(ビザ)の番号など。昨年11月に同職員のミスで、今年1月にオーストラリアで開催されたサッカーのアジア杯の組織委員会関係者に送ってしまったという。
この関係者は受け取ったメールを削除したため、情報漏洩の実害はほとんどなく、調査した当局者は各首脳に通知する必要はないとの見解を示した。同紙は、情報公開に関する法に基づいて入手した当局の文書も公開した。