31日午前の東京外国為替市場で円相場は3日続落した。12時時点では1ドル=120円06~09銭近辺と前日17時時点に比べ39銭の円安・ドル高水準で推移している。3月決算期末で国内投機筋の売買が乏しいなか、中値決済に絡む国内輸入企業などの円売り・ドル買いが優勢になり、20日以来ほぼ2週間ぶりの安値となる120円37銭近辺を付けた。ただ、実需勢の円売りが一巡した後は持ち高調整の円買い・ドル売りも入り、円は底堅い展開となった。
朝方から円売りが先行した。前日の欧米株高を受け、きょうの日経平均株価も堅調に推移するとの見方が相場の重荷となった。もっとも、日経平均株価が前日比で下げに転じると、円売りの圧力は弱まった。
9~12時の円の高値は120円02銭近辺で、値幅は35銭程度だった。
円は対ユーロで続落した。12時時点では1ユーロ=129円88~92銭近辺と同26銭の円安・ユーロ高水準で推移している。円が対ドルで下落すると、対ユーロでも円売りが優勢になり円安・ユーロ高が進んだ。
ユーロは対ドルで反落した。12時時点では1ユーロ=1.0816~19ドル近辺と同0.0015ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場でユーロ安・ドル高が進んだ流れを引き継いで始まった。午前中ごろには対円のユーロ高が対ドルにも波及し、前日比で一時上昇に転じる場面があった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕