弘法大師空海が816年に密教道場を開いてから1200年目の節目を記念した「開創1200年記念大法会」が2日、高野山(和歌山県高野町)で始まった。5月21日までの50日間、毎日法会が行われる。高野山真言宗の総本山金剛峯寺は、国内外から約30万人の参拝を見込んでいる。
高野山開創1200年を記念して再建された金剛峯寺の中門の落慶法会(2日、和歌山県高野町)
大法会は午前9時、1843年の焼失から172年ぶりに再建された壇上伽藍(がらん)中門の落慶法会で幕を開けた。
大相撲の白鵬関、日馬富士関の2横綱による土俵入りで地固めを行った。修復を終えた多聞天像と持国天像も東西に安置され、壇上伽藍を守る四天王像が中門に勢ぞろいした。
期間中は金堂の本尊(薬師如来座像)が初めて開帳され、金剛峯寺の本尊(弘法大師座像)が公開される。11日には阪神大震災や東日本大震災の犠牲者を悼む災害物故者追悼法会が営まれ、天台宗や華厳宗、弁天宗など他宗派も法会を行う。5月12~17日の夜には壇上伽藍根本大塔に映像を映し出す「3Dプロジェクションマッピング」を実施する。