【カイロ=共同】サウジアラビア空軍の航空機が3日、イエメン南部アデンでサウジが支援するハディ暫定大統領派の自警団組織に対し、初めて武器や通信機器を投下した。
サウジ軍の地上部隊の投入が取り沙汰されているが、まずは後方支援を開始したもようだ。親ハディ氏の地元紙「アデン・アルガッド」(電子版)が写真付きで報じた。
サウジ軍はイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対する空爆を開始し、戦況を優位に進めているが、アデンでは激しい攻勢を受けている。アデンはハディ氏が「暫定首都」と定める重要拠点で、全域を制圧されれば大きな打撃となる。
同紙は「サウジ軍は南部のレジスタンス勢力への武器供給作戦を成功させた」と報じた。同紙幹部によると、物資はパラシュートで投下され、小型の武器や銃弾などが含まれているという。