環境省は5日、東京電力福島第1原子力発電所事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設に関する住民向け説明会を仙台市で開いた。約160人が参加。安全性への不安や建設に反対する意見が相次いだ。
最終処分場を建設予定の宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県で、同省が一般市民対象の説明会を開くのは初めて。
同省担当者は宮城県内の指定廃棄物の保管状況などを説明し「宮城県全体としてこの問題を捉えていただきたい」と建設に理解を求めた。住民からは「災害や事故が起きたらどうなるのか」などの質問が出た。
同省は同県栗原市、大和町、加美町の3カ所を最終処分場の建設候補地に絞ったが、地元住民らの反対でボーリング調査に着手していない。