8日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比の上げ幅は一時100円を超えた。3月23日に付けた年初来高値(1万9754円36銭)を上回って推移する場面があった。円相場が一時1ドル=120円台と円安基調で推移し、主力株を中心に企業業績の拡大を期待した買いが入った。
午後1時時点の日経平均は前日比159円88銭(0.81%)高の1万9800円42銭。東証1部上場の約8割が上昇するなど幅広い業種の銘柄が買われている。日銀が8日まで開いた金融政策決定会合で金融政策の維持を決めたが、投資家の反応は限られた。
今週から本格化する米国企業の1~3月期決算はドル高の悪影響を懸念する声が多い。一方、日本企業の業績は堅調に推移しており、「外国人が相対的に業績が安定している日本株を買い増す動きが目立ってきた」(富国生命保険の山田一郎株式部長)という。