【NQNニューヨーク=古江敦子】米ディスカウントストア大手のファミリー・ダラー・ストアーズが8日発表した2014年12月~15年2月期決算は、純利益が前年同期比16%減の7670万ドル(約92億円)だった。販売は堅調に伸びたが、同業ダラー・ツリーとの統合に伴う経費などが膨らみ減益となった。
売上高は3%増の27億9826万ドルだった。日用品部門の増収が目立った。既存店売上高は0.5%増。3月単月の既存店売上高は前年同月比3.7%増に改善した。ハワード・レバイン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「2月後半の販売は厳冬で下押しされたが、3月は客足の伸びや復活祭(イースター)祝日の消費増を映して大きく持ち直した」とした。
1月に合意した同業のダラー・ツリーとの事業統合は5月末までに終える見込み。統合費用など一時的な要因を除いた1株利益は0.74ドルで、市場予想(0.73ドル)を上回った。ダラー・ツリーはファミリー・ダラーとの統合後、店舗数と売り上げで業界1位となる見込み。