一般会計総額が過去最大の96兆3400億円に膨らんだ2015年度予算案が9日夕の参院本会議に上程され、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立する。本予算の成立が年度を越えるのは2年ぶり。憲法の衆院優越規定で自然成立する11日までを対象とする暫定予算は3月末に成立しており、今年度予算成立とともに吸収される。
9日午前は、安倍晋三首相と関係する閣僚が出席して集中審議を開いた。同日午後の参院予算委員会で締めくくり質疑と採決をして参院本会議に上程する。
15年度予算案は昨年末の衆院選の影響で編成が年をまたぎ、国会の提出は2月12日と例年よりも大幅にずれ込んだ。
予算案の審議も「政治とカネ」の問題で野党の追及を受けた西川公也前農相が辞任したことなどから、政府・与党の当初の想定から遅れた。3月13日に衆院を通過。政府・与党は14年度内の成立をあきらめ、2年ぶりとなる暫定予算を組んだ。