【パナマ市=吉野直也】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)などは9日、2016年米大統領選の民主党の本命候補、ヒラリー・クリントン前国務長官(67)が今週末の11日か12日にも出馬表明する見通しになったと報じた。ニューヨーク・デーリーニューズ紙(同)は12日の見込みだと伝えている。
クリントン氏を巡ってはニューヨークのブルックリン地区にあるビルの2つの階を借りる契約を既に結んだことが判明。これがクリントン氏の選挙対策本部になるとみられている。出馬すれば、08年大統領選に続き、2回目。そのときと同様に動画とソーシャルメディアを通じて出馬を宣言する可能性が高い。
クリントン氏については国務長官在任中に公務に私用のメールアドレスを使っていた問題が発覚し、共和党は議会への出席を求めるなど追及の構えを崩していない。一方、クリントン氏は公務のメールはすべて国務省に提出したと主張し、問題はないとの立場だ。