つらいくしゃみと鼻水、今年は早めに解放? 気象情報会社ウェザーニューズは10日までに、今年の花粉飛散は4月末~5月初めに終わり、全国的に昨年より1週間程度早くなるとの予想を明らかにした。
同社は「シーズンは早めに終わるが、4月中は大量飛散となる場合もあるので対策を取ってほしい」とし、注意も呼び掛けている。
毎年、飛散開始が早めの関東では、昨年より2週間以上も遅い2月中旬にスタート。終了は4月末ごろで、昨年より約1週間早い。期間は1カ月近く短くなる予想だが、量は昨年の約2倍で「短期集中型」という。
一方、東北南部や北陸は、2月に南から流れ込んだ暖かい空気が影響し、飛散時期が前倒しに。山形県は昨年より約3週間も早い2月24日に始まり、終了も約1週間早い5月初旬ごろ。
終了時期は東北と北陸、長野県、新潟県が5月初めで、ほかは4月末。シラカバ花粉が飛ぶ北海道は6月中旬まで。
これまでに飛散した花粉の量は、東北から中部で昨年の1.7倍となった一方、九州南部は半減し、四国でも減った。
同社は花粉の飛散を調べるため全国の家庭や企業約千カ所に観測ロボットを置いている。今回は2月1日~3月23日の結果に、気温の傾向と合わせて予想した。〔共同〕