3日に青函トンネルを走行中の特急列車から発煙し乗客124人が避難した事故で、乗客をトンネルから地上に運ぶケーブルカーが出発する際、JR北海道社員の操作ミスにより約3メートル降下し、非常停止していたことが10日、同社への取材で分かった。けが人はなかった。
JR北海道によると、ケーブルカーには乗客124人のうち15人が乗車。トンネル内の避難施設を出発する際に上昇ボタンと降下ボタンを押し間違えたといい、異常に気付いた社員がすぐに非常停止させ、15人を線路脇の設備点検用の階段に降ろした。
ケーブルカーはトンネルの点検のため、避難施設よりさらに下の地底まで運転できる。安全確認した約10分後に、運転を再開したという。
発煙は3日夕、函館発新青森行きスーパー白鳥34号(6両編成)で発生。乗客は列車を降りて徒歩で避難施設まで移動し、ケーブルカーで地上に脱出した。〔共同〕