釧路市と弟子屈町にまたがる「釧路湿原・阿寒・摩周」の3圏域で進める「水のカムイ観光圏」整備計画が10日、観光庁の観光圏の新規認定を受けた。16日に釧路市で認定書が授与される。両市町は2015年度から5年間で滞在型観光圏を作るため、交通の利便性向上、滞在プログラムの開発などに取り組む。
摩周湖、阿寒湖、釧路湿原、釧路沖といった水環境、霧、樹氷などを観光資源として売り込む。初年度は水のカムイブランドを知ってもらうため食の研究やショッピングの魅力向上、情報発信力の強化などに注力。域内周遊観光のための公共交通網の整備も進める。
認定により宿泊施設で着地型ツアー商品の販売ができるほか、ブランド確立のための戦略策定、ガイド育成、情報発信手段の作成などに補助が受けられる。計画では、延べ宿泊数を15年度目標の149万人泊から19年度に152万人泊に、来訪者1人の消費額を同様に2万3000円から2万5000円に増やす。
3圏域は14年度まで5年間、国の認定で観光圏整備を進めてきた。今回は観光庁が滞在促進のため12年に出した新観光圏整備方針に基づく認定。道内では富良野・美瑛、ニセコに続く3例目だ。