パラ競泳の一ノ瀬メイ選手。トヨタ自動車のCMに出演している(CM画像から)
リオデジャネイロ・パラリンピックで連日、熱い戦いを見せている日本のアスリートたち。その中には企業のCMでも活躍する選手がいます。五輪と比べると、まだ競技や選手の認知度は高いとは言えませんが、2020年の東京大会も決まり、にわかに「パラリンピック市場」が活気づいています。
リオパラリンピック
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15日(日本時間16日)の競泳会場。「水のプリンセス」と呼ばれる一ノ瀬メイ選手が姿を見せました。女子100メートルバタフライ(運動機能障害)の予選。左足をたたき、気合を入れてからスタート台に立ちました。前半は力強い泳ぎを見せましたが、後半にペースダウンしてしまい、決勝進出は果たせませんでした。「悔しいけれど、ようやく自分の感覚で泳げるようになってきた」。16日(日本時間17日)には今大会最後の個人種目、100メートル背泳ぎが残っています。「立て直してこれからの自信にしたい」。いつもの愛らしい表情が戻りました。
一ノ瀬選手の活躍はCMでも見ることができます。5月にトヨタ自動車のCMに起用され、8月からは大リーガーのイチロー選手が出演する新シリーズにも登場しています。
生まれつき右手の先がない19歳の一ノ瀬選手は、数々の日本記録を持っています。「CMを見た人から『思ったよりバタフライがうまいね』と言われた。知ってもらうきっかけになるのはうれしい」。トヨタマーケティングジャパンの担当者は「明るくてパワーがある。将来性だけでなく人間的な魅力も感じた」と話していました。
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