参院本会議で代表質問に立つ自民党の吉田博美参院幹事長=24日午前10時57分、岩下毅撮影
「本当に世の中で言われるほど、総理は人の意見を耳に貸さず、一方的に物事を進めているのでしょうか。メディアが作り上げているイメージと実際の姿とは大きく異なっている」。24日の参院本会議で代表質問に立った自民党の吉田博美参院幹事長は安倍晋三首相の「実像」を強調した。
吉田氏は参院幹部として成立に関わった2015年通常国会の安全保障法制、16年臨時国会のTPP関連法の審議のとき、「総理から一方的な指示は一切なかった」と述べ、「日本を戦争する国にし、徴兵制を目指し、民主主義を軽視する強権的な指導者」といったイメージと実際の姿は「大きく異なっている」と述べた。
さらに、12年9月の党総裁選では首相を応援しなかったのに、「総理は応援した人も、しなかった人も公平に扱われる。耳障りの悪いことにも一度も嫌な顔をされたことはない」と説明。国会審議で野党を厳しく批判する姿勢が目立つ首相について、「誰とでも同じ目線で接することができるのが総理の最大の強みだ。だから党内で幅広い支持を得ている。総理には人の気持ちをつかむ力がある」と称賛した。
一方で神妙に耳を傾ける首相に…