東京電力福島第1原子力発電所事故による除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設を巡り、福島県や環境省などは13日、施設への汚染土壌の運搬状況などを監視する「環境安全委員会」の初会合を同県郡山市で開いた。
初会合では環境省の担当者が、3月に始まった汚染土の試験輸送の状況などを報告。搬入先である同県双葉、大熊両町の建設予定地内に設けられた保管場や、輸送ルート周辺の放射線量が輸送の前後で変化がなかったことを示した。
両町の住民委員からは「地権者には今回の輸送の説明が一切なかった。異常が発生した時の連絡方法も具体的な想定を考えておくべきだ」などとする意見が出た。
中間貯蔵施設は双葉、大熊両町に建設が予定されており、環境省は3月、県内各地の仮置き場から保管場への試験輸送を始めた。