大阪府教育委員会が全国学力テストの結果を、府内公立中学3年生の内申点の基準作成に活用することを決めたことについて、下村博文文部科学相は14日の閣議後の記者会見で「府教委が報告をしてくると思うので、それを受けて判断したい。速やかに報告を受けるべく調整している」と述べた。
文科省は学テの内申点評価への活用は、本来の趣旨を逸脱する恐れがあるなどとして、9日に担当者が府教委に懸念を伝えていた。
学テは今月21日に全国一斉に実施されるが、何らかの事情で後日受験することになった場合も同じ問題が出題される。下村文科相は「後から受験する学校の子供に特別な対策をして平均点を上げるようなことができるかもしれない」として、「懸念を払拭するため、きちんとやるかを注視していきたい」と話した。