17日の東京外国為替市場で円相場は4日続伸した。17時時点では1ドル=118円78~81銭と前日の17時時点に比べ51銭の円高・ドル安で推移している。株式市場で日経平均株価が約3週間ぶりの下落幅となったことを受け、低金利通貨である円を買い戻す動きが広がった。米ワシントンで開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の声明発表を前に、ドル買いに傾いた持ち高を整理する目的のドル売りも円の対ドル相場を押し上げ118円73銭近辺と、4月3日以来2週間ぶりの円高・ドル安水準を付ける場面があった。
東京市場の取引時間帯では小幅な値動きが続いた。米景気の先行き不透明感から前日の海外市場で円買い・ドル売りが優勢になった流れを引き継いで始まったが、その後は新規の取引材料が乏しく持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。円は欧州勢が取引に参加する夕刻になるまで119円ちょうど付近を挟んだ小動きに終始した。
9~17時の円の安値は119円14銭近辺、値幅は41銭程度だった。
円は対ユーロで大幅に3日続落した。17時時点では1円32銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円20~24銭近辺で推移している。米景気の先行きに対する警戒感からドル買い・ユーロ売りの持ち高を解消する目的のユーロ買いが続き、円の対ユーロ相場を押し下げた。
ユーロは対ドル3日続伸した。17時時点では同0.0154ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0791~94ドル近辺で推移している。海外市場でユーロ買い・ドル売りが優勢になった流れを引き継いだ。夕刻に入るとユーロ買いの勢いが増す場面があった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕