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公共施設「一刻も早く交換を」 東洋ゴム問題で懸念

東洋ゴム工業の免震装置ゴムをめぐり、新たに90棟で性能不足の製品が使われていることが判明した21日、市民らが日常的に利用する各地の公共施設では、安全性を懸念し「一刻も早い交換を」と要求する声が聞かれた。


「昨年完成したばかりの建物で憤りを感じる」。性能不足とされた高知県四万十町の町役場庁舎には同日午後、同社の担当者が訪れ、経緯を報告していった。町の担当者は「南海トラフなど災害時の拠点にもなる。強度の再計算と取り換えを求めたい」と語気を強めた。


国の重要文化財、大阪市中央公会堂でも13基の使用が発覚した。市は「シンボルともいえる施設の安全性に関わる重大な問題。誠実に対応するよう厳正な態度で臨む」とのコメントを発表した。


神奈川県の「箱根町総合保健福祉センターさくら館」には室内プールがある。町の担当課の職員は「3月に55件の問題が発覚してから時間がたっており、対応が遅い。東洋ゴムには全責任を持ってほしい」と苦言を呈した。〔共同〕


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