インターネット動画投稿サイト「FC2」を使った公然わいせつ事件に関与したとして、京都府警と三重、島根、山口、高知各県警の合同捜査本部は23日、FC2を実質的に管理運営していたとみられるネット関連サービス業「ホームページシステム」(大阪市北区)の社長の足立真容疑者(39)と、元社長でFC2創業者の弟の高橋人文容疑者(38)を公然わいせつの疑いで逮捕した。
捜査関係者によると、FC2は米国に法人拠点を置いており、海外に拠点を置く動画投稿サイトの運営側の逮捕は全国初。捜査本部は同日、ホームページシステム本社などを家宅捜索した。2人は「容疑事実は間違いです」などと否認している。
逮捕容疑は、FC2のサービスの一つ「FC2ライブ」の登録会員で、ネット上で「帽子君」と名乗った元ライブチャット配信業の男ら2人と共謀。昨年6月、大阪市北区で、女性との性行為を撮影した動画を有料配信し、不特定多数の視聴者らに観覧させた疑い。
元ライブチャット配信業の男は公然わいせつなどの罪で起訴され、京都地裁で昨年12月、懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡されている。
捜査関係者によると、FC2のユーザーは2千万人以上とみられ、動画投稿サイトのアクセス数は3月現在で国内4位。〔共同〕