【ニューヨーク=共同】米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は24日、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)に支給された2014年の報酬総額が前年の約3.1倍となる約1616万2800ドル(約19億2300万円)だったと明らかにした。GMの14年12月期の純利益は前の期より26%減っており、株主から報酬額が高すぎるとの批判の声が上がる可能性もある。
14年1月にCEOへ昇格し、基本報酬や報奨金などが膨らんだ。この日公表した株主総会の招集通知に記した。
前任のダン・アカーソン氏がCEOだった13年の報酬総額は約906万8400ドルで、今回のバーラ氏の報酬総額はその1.8倍。GMは09年に経営破綻したものの、13年に米政府管理から脱し、トップの報酬額に制限がなくなったことが背景にある。
GMが14年12月期に減益となったのは、乗用車の欠陥放置問題に伴う大量リコール(無料の回収・修理)の費用計上が響いたため。