中国の第1~第3四半期の経済成長率が前年同期比0.7%増だったことについて、外交部(外務省)の趙立堅報道官は20日の定例記者会見で「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大、世界経済の低迷という大きな背景の下、中国のこの経済的成果はなおさらに得難く貴重なものであり、世界経済の回復に対して順方向の牽引作用を果たした」と指摘した。
【記者】 中国国家統計局が19日に発表した統計は、中国の第1~第3四半期の経済成長率が前年同期比0.7%増だったことを示しており、各界の広範な注目を集めている。逆境の中での中国経済の上昇は世界経済の回復にとって何を意味するか。
【趙報道官】 もちろんこれは朗報だ。国家統計局が19日に発表した統計によると、中国経済は第1~第3四半期にマイナス成長からプラス成長に転じた。特に第3四半期の経済成長は速く、前年同期比4.9%増と、第2四半期と比べて1.7ポイント加速した。今年第1~第3四半期の中国の実行ベース外資導入額は前年同期比5.2%増、物品貿易額は前年同期比0.7%増、累計貿易総額は今年初めて前年同期比でプラス成長を実現した。
これと同時に、中国は自由貿易試験区の建設を強化し続けており、自由貿易試験区はすでに21か所にまで増加した。世界銀行が以前発表した「世界ビジネス環境報告2020」で、中国のビジネス環境は世界第31位に上昇した。国際通貨基金(IMF)は先日、中国は主要エコノミーの中で今年唯一プラス成長を維持すると予測した。これは中国経済の成長を外部が堅く信じていることを反映してもいる。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大、世界経済の低迷という大きな背景の下、中国のこの経済的成果はなおさらに得難く貴重なものであり、世界経済の回復に対して順方向の牽引作用を果たした。
中国は引き続き対外開放の水準を全面的に高め、国内の大循環を主体とし、国内と国際の2つ循環が相互に促進する新たな発展構造の形成を推進し、各国に広大な市場と発展のチャンスを提供し、世界経済の回復と成長に一層の原動力を与える。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月21日