渋谷和久内閣審議官は27日、都内で記者団に対し、23~26日に米ワシントン近郊で開かれた環太平洋経済連携協定(TPP)の参加12カ国による首席交渉官会合について「一定の前進がみられた」との進捗を説明した。交渉が難航中の知的財産分野などで「引き続き難しい課題が残されている」としつつ、今後も交渉が継続するとの見通しを示した。12カ国の閣僚会合を開くかは決まっていないという。
TPP交渉を巡っては、合意に不可欠とされる米国の貿易促進権限(TPA)法案が米議会に提出され、法案成立に不透明感はあるが審議が進んでいる。日米間のTPP交渉では19~21日に閣僚協議を開催。28日には日米首脳会談が開かれ、TPPが主要議題の1つになる見通し。〔日経QUICKニュース(NQN)〕