30日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は続落した。この日の終値は28日比21円84銭(0.85%)安の2545円72銭だった。欧米株安を受けた投資家心理の悪化で、終日売りが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で996億円、売買高は2億63万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は、構成銘柄のガンホーが28日に自社株買いを発表したことで大幅高となったのが寄与し、4営業日ぶりに反発した。ガンホーのほかガーラ、太洋物産などが買われた。半面、テクノスJやイマジニアなどは売られた。
東証マザーズ指数は3営業日続落した。大引け時点は前営業日比9.59ポイント(1.04%)安の909.90だった。ACCESSやアスカネットなどは下落し、トラストやミクシィが上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したデザインワンは買い気配で始まり、10時32分に公募・売り出し価格(公開価格、2750円)を1400円(50.9%)上回る4150円で初値をつけた。その後は一時3625円まで下げたが、大引けにかけて値を戻し終値は4135円だった。28日に東証マザーズ市場に新規上場したジグソーは、同日は終日買い気配で値がつかなかった。上場2営業日目のきょうも買い気配ではじまり、10時33分に公開価格(2390円)の3.4倍の8040円で初値を付けた。その後は売りに押され、制限値幅の下限(ストップ安水準)に相当する6540円で取引を終えた。きょう東証マザーズ市場に新規上場したテラスカイは終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。最終の気配値は公開価格(1700円)の2.3倍にあたる3910円。〔日経QUICKニュース(NQN)〕