昭和シェル石油子会社のソーラーフロンティアは30日、トルコの太陽光発電事業者のコナーエナジーに太陽光パネルを供給すると発表した。新設する5カ所の発電所用に発電能力で2万3千キロワットを輸出する。同国への出荷は初めてとなる。
同社のパネルは「薄膜型」と呼ばれ、銅やインジウム、セレンの化合物で発電する独自技術を使う。製品は宮崎県の工場で全量を生産する。先行して建設する2発電所向けに月内にも1万600キロワット分を出荷し、残りは16年になる見通しだ。
ソーラーフロンティアは欧州や中東市場を開拓するためドイツに販売子会社を設けている。日本同様、太陽光で発電した電気を固定価格で買い取る制度があるトルコでの納入を足がかりに、新興国の需要を取り込む。