衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは30日、インターネットを通じて個人が衣料品を売買できるフリーマーケット(フリマ)事業を始める方針を表明した。サービスの内容や開始時期などの詳細は明らかにしていないが、2016年3月期中に始めるという。同期に35億円の商品取扱高を目指す。
同社は従来、子会社のクラウンジュエル(東京・港)を通じて利用者から古着を買い取って販売する「ゾゾユーズド」のサービスを提供してきた。新たに始めるフリマ事業では売り手が自分で商品に値段をつけて売ることができるという。同日に決算会見を開いた前沢友作社長は「買い手と売り手の双方にとって選択肢が広がる」と述べた。
「ゾゾタウン」では年間購入者数が350万人以上にのぼるものの、商品在庫が不足しがちなことが課題だ。フリマ事業で取扱商品の幅を広げ、在庫不足を補う狙いもある。同社は16年3月期の商品取扱高を前期比3割増となる1682億円とする目標を掲げている。