【ワシントン=吉野直也】2016年米大統領選の民主党の本命候補、ヒラリー・クリントン前国務長官を批判する「クリントン・キャッシュ」と題する本が5日、全米で発売された。夫妻がクリントン財団への寄付を受け取る見返りに便宜供与をしたとの主張だが、クリントン氏の陣営は反論のための専用ウェブサイトを開設し「でっち上げ」と非難している。
本は共和党系の著者が書いたもので、副題は「外国の政府・企業が(夫の)ビルとヒラリーを裕福にした手法と理由」。クリントン氏陣営はウェブサイトで「ずさんな調査で、事実無根。正気でない陰謀説だ」と断じた。大統領選の表裏である両党の中傷合戦も激しくなる気配だ。