フィギュアスケート女子のエースで、今季は休養した浅田真央選手(24)が、現役続行を視野に練習を始めたことが12日、関係者への取材で分かった。5月に入って、休養前まで師事した佐藤信夫、久美子両コーチに再び指導を依頼し、練習を重ねながら復帰の可能性を模索する。18日に東京都内で記者会見する。
2010年バンクーバー冬季五輪で銀メダルを獲得した浅田選手は、13年4月に「あと1年、これまで見てくれたファンの方に一緒に応援してもらえたら」などと語り、ソチ五輪があった13~14年シーズンを最後に引退する考えを示した。
しかし、集大成として金メダルに挑んだ昨年2月の同五輪で6位に終わった後は「ハーフハーフ(半々)」と心境が変化。日本人最多3度目の優勝を果たした昨年3月の世界選手権後、心身の疲労を理由に休養を表明し、大会に出場していなかった。
来季のグランプリ・シリーズの出場選手は6月に国際スケート連盟から発表されるため、日本連盟は5月中に浅田選手に出場の意思を確認する予定。例年、世界選手権の代表選考会を兼ねる全日本選手権の出場資格を得るためには、予選の地区ブロック大会から出場する必要があるという。〔共同〕