大阪府東大阪市の交差点で3月、ワゴン車が別の車に衝突し、歩行者2人が巻き込まれて死亡した事故で、大阪地検は21日、ワゴン車を運転していた会社員、生野誠容疑者(49)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で起訴した。地検は、生野被告が持病のてんかんの発作が起こる恐れを認識しながら運転を続けたと判断した。
2014年施行の同法は危険運転致死傷罪の適用要件として、酒や薬物の影響に加え、てんかんや統合失調症などで運転に支障が生じるおそれがある場合を含めている。
生野被告について大阪府警河内署は当初、同法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕、送検していたが、21日、より法定刑の重い同法の危険運転致死傷容疑に切り替えて送検した。