【テヘラン=共同】人道支援物資を積んでイエメンに向かっているイランの貨物船について、世界食糧計画(WFP)の担当者は23日、共同通信に対し、アフリカ東部ジブチの港で物資を積み替えて、国連の船が対岸のイエメン西部ホデイダか南部アデンまで運ぶと明らかにした。
貨物船は20日すぎにホデイダに入港予定だったが、23日現在ジブチで停泊中。米国やサウジアラビアが、イランによるイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」への武器供給を懸念しており、国連が積み荷を検査した上で代理搬送することになったもようだ。
今回の物資輸送をめぐっては、イランの軍高官がサウジと米国を名指しし、妨害すれば武力衝突の可能性があると警告していた。
国営イラン放送によると、イランは23日、支援物資を積んだ航空機も派遣したが、ジブチへの着陸が許可されずに引き返した。