2016年3月に開業予定の北海道新幹線で運行する「H5系」車両が24日未明、初めて新青森駅(青森市)に乗り入れた。昨年12月に北海道側から始まった試験走行の一環で、これで約150キロの全区間(新函館北斗―新青森)を新幹線車両が走ったことになる。
午前3時21分、緑の車体に紫の帯が入った車両がホームに滑り込み、地元関係者約30人が拍手で出迎えた。鹿内博青森市長は「北海道新幹線と東北新幹線が新青森でつながった歴史的な日だ」と感慨深げに語った。
青函トンネルや、その周辺の線路は在来線と共用のため、試験走行はほぼ夜間に限られる。この日は、午前1時21分に奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)を出発、線路や架線の状態を確かめながら、新青森駅までの38.5キロを2時間かけてゆっくりと走行した。
試験走行は7月末までで、今後全線を通した試験もする予定。〔共同〕