成田国際空港会社（ＮＡＡ）は26日、1978年の開港以来の発着回数が６月２日にも500万回に達しそうだと発表した。格安航空会社（ＬＣＣ）の就航が増えたため、400万回からは４年９カ月と最速で100万回を積み増す計算だ。開港から約37年での達成となる発着回数500万回目は、６月２日の午前10時30分発の日本航空ヘルシンキ便となる見込み。

現在、ＬＣＣは国内線に４社、国際線に10社の計14社が就航している。特に2012年夏にジェットスター・ジャパンなどが国内線に相次ぎ就航したことから、14年度の国内線の発着回数は11年度実績の２倍超にあたる５万１千回にまで増えた。

成田空港の発着枠は現在年30万回。15年３月にそれまでの年27万回から引き上げられた。ただ、14年度の発着回数は国際線と国内線を合わせて22万８千回で、13年度（22万６千回）をわずかに上回る水準にとどまる。引き続き、アジアの都市との路線の拡充やＬＣＣの誘致などを進め、発着回数の引き上げにつなげることを目指す。