盧さん(70)は、4年でローラーコースターに8000回以上乗ったことで有名になり、「歓楽谷(ハッピーバレー)の最強のおじいちゃん」と呼ばれるようになった。多くの人は盧さんがとても元気で健康なことを羨ましく感じている。北京晩報が報じた。
クリスタル・ウィングに乗る盧さん(撮影・曲経緯)。
すっかり遊園地・ハッピーバレーの「有名人」になった盧さんのことを、知らないスタッフはほとんどいない。特に、ローラーコースター系のアトラクションのスタッフには完全に顔見知りの存在だ。「エクストリーム・ラッシャーは一番多い時で1日に43回乗った。一番早くて、一番刺激的。次に好きなのはクリスタル・ウィングで、一番多い時で1日に16回乗った。4年連続で年間パスポートを買い、ローラーコースターに8000回以上乗っている。今年、5月1日のメーデーに合わせて営業が再開されてから、2400回以上乗っている。このペースでいけば、来年は1万回を超える」と盧さん。
盧さんが好きなクリスタル・ウィングは、飛行型のローラーコースターで、他のローラーコースターと違って、空を飛ぶような姿勢で乗って、最高で高さ32.3メートルまで上昇。最高80キロの高速でキャメルバックや垂直ループがあるコースを走行する。
一緒にローラーコースターに乗っていた若い男性が絶叫する中、盧さんは初めから最後まで目を開けて、両手を振り、さらに横の人を励ましていた。
盧さんはハッピーバレーの近くに住んでいて、暇があるとすぐに遊びに来ているという。盧さんは、「若い時からローラーコースターが好きだった。定年退職してから年間パスポートを買った。今月20日にその期限が切れる。ハッピーバレーの規定では、70歳になると身分証明書を提示するだけで無料で入園できるようになる」と興奮気味に語る。
ただ、ネットユーザーからは、「高齢でこんなに刺激のある絶叫マシーンに乗って、大丈夫なのか?」と心配する声も寄せられている。
専門家「高齢者はまねしないように」
高齢者介護学専門家の北京病院の趙禾欣・副主任看護師は、「高齢者の体は老化の過程を避けることはできない。例えば、血管が老化して硬くなる。そのため、高齢者はよく『焦らずに、ゆっくりと』と声を掛けられる。実際には、消耗とダメージを減らし、過激な行為により各種機能の弾力性が影響が受けることを避けなければならない。
盧さんが高頻度でローラーコースターに乗っているのは特殊なケース」とし、「他の高齢者がまねしたり、トライしたりすることは勧められない。高齢者は自分の身の丈をわきまえ、限界にチャレンジしたりしないように」と注意を呼び掛けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月17日