【ニューヨーク=共同】国連は26日、内戦状態のイエメン情勢の政治解決を目指し、各勢力が参加する和平協議について、潘基文事務総長が延期を決めたと発表した。28日に開催予定だったが、イエメン政府などから準備が整っていないとして延期要請があったという。
イエメンのハディ暫定大統領派は協議をめぐり、攻勢を強めるイスラム教シーア派武装組織「フーシ」が武力行使をやめ、制圧地域から撤退しなければ協議に参加しない立場を示していた。
潘氏は26日、報道官を通じた声明で、暫定大統領派とフーシによる5日間の停戦期限が切れた後、戦闘が再び激化していると指摘。全ての紛争当事者に対し、民間人の苦しみに思いを寄せ、政治的解決に向けた国連の努力に協力するよう呼び掛けた。