外務省は15日から、ブラジル人を対象に日本に何度も入国できる数次査証(ビザ)を発給する。有効期限は最長3年で、毎回最大で30日間滞在できる。過去の来日経験や一定の所得を持っていることが条件となる。経済成長が続くブラジルからの訪日観光客を増やす狙いがある。
安倍晋三首相は2014年8月のブラジル訪問時に同国人向けに数次ビザを発給する方針を示していた。外務省によると、14年に来日したブラジル人は約3万2千人。10年前の約2.5倍に膨らんでいる。20年の東京五輪開催を控え、日本に来る観光客数は今後も増加するとみている。