【香港=粟井康夫】香港の民主派団体は14日、2017年の次期行政長官選挙で民主派からの立候補を事実上排除する選挙制度改革案に反対するデモを実施した。参加者は「偽の普通選挙は要らない」などとシュプレヒコールを上げながら行進した。主催者発表によると参加者数は約3500人と、想定していた5万人を大きく下回った。
香港政府は17日、中国の全国人民代表大会(全人代)の決定に沿った選挙制度改革法案を立法会(議会)に提出、早ければ週内にも採決が行われる見通しだ。民主派は同法案の否決を目指しており、採決まで街頭活動を連日実施するとしている。